池本身上監護事務所ブログ
2016.05.08
入院されている方への身上監護サービス①
今日は、入院されている利用者様への
身上監護サービスについてお話します。
まず、入院されている利用者様は、
・急な病気やケガでの「短期入院」されておられる方
・持病や大病を患って「長期入院」されておられる方
2つに大きく分けられます。
「短期入院」の方からの依頼の多くは、
・急な入院の為、誰も付き添う事ができない
・夜間の対応が必要な場合に対応ができない。
・日中の様子見(面会)に行けない為、洗濯等の対応ができない。
などの理由で、身上監護サービスを利用されておられます。
急な入院であっても、
2~3日であれば何とかなる物なのですが、
1週間程度になってくると、途端に家族の負担が大きくなってきます。
入院時の不足物品の購入や、洗濯対応、
何より、入院されている方の精神状態のケアができないという事が
問題としてクローズアップされます。
「誰も見舞いに来ない」という状況は、
入院されている方にとっては、
とても不安で、不信感を育てやすいものです。
せっかく病気が治って退院しても、
ギクシャクした人間関係になってしまっては、
喜ぶに喜べない状況となります。
また、入院時は意外と身の回りの物が不足したり、
急に欲しくなってしまうものがあったりします。
やはり1週間程度の入院となると、
食べ物であったり、本であったり、DVDやゲームなどの
時間つぶしや気分転換の娯楽が欲しくなってくるのが、
当然だと思います。
一人の時間を過ごす事が苦にならない方は、
物品の提供で、平穏に過ごせるのですが、
逆に、一人では時間を持て余してしまう方の場合では、
物品の提供では効果が薄く、
対人コミュニケーションを強く求める傾向がありますので、
定期的な面会が非常に重要となります。
これは、「長期入院」されている方も同様ですが、
長期入院の場合、面会や見舞いの方が、
ほとんど来なくなってしまう事による、
孤独な状態になってしまう事が多く、
精神的に弱ってしまい、病状が好転しないなどの悪影響があると、
対応先のドクターもおっしゃっておられました。
病気で入院してしまうと、
既存の福祉サービスでは対応しきれない場面がある為、
満足なサービスを受けられない事が想定されますので、
そのような場合は、
身上監護サービスのご利用をご検討頂ければと思っております。
もちろん、福祉サービスをメインに利用していただいて、
不足部分を補う形で、ご利用いただく事も可能ですので、
お気軽にお問い合わせ、ご相談くださいませ。
お電話でも受け付けておりますので、お気軽のどうぞ。
2016.05.07
知的障がいの方のファイナンシャルプラン
今日は、知的障害の方のファイナンシャルプランについて
お話しようと思います。
知的障がいのある方の収入は、
・障害基礎年金
・就労収入
の2つで成り立っている場合が多く見受けられます。
高齢であったり、就労をされていない場合は、
基本的に障害基礎年金だけの場合や、
ご家族の援助や遺産、自身の貯金を使っての場合があります。
今回は、収入は「障害基礎年金」と「就労収入」の2つだけとし、
ご家族からの援助が無い(天涯孤独)、貯金無しという状況で、
1ヶ月分のファイナンシャルプランを考えていきます。
ではまず、収入面は、
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・障害基礎年金(2級で算出します) ⇒ 約65,000円
・就労収入 ⇒ 約15,000円
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・収入合計 ⇒ 約80,000円
就労収入が「1万5千円」しかないって間違いでは?と
思った方もいらっしゃるかも知れませんが、
実は、間違っていないのです。
しかも少し多く見積もっています。
勤務日数は、週5日、
就労時間は、1日約7時間
なのに、この金額なのです。
昼食代が給与天引きのところが多いので、
どうしても手取り金額が少なくなってしまうのです。
では、支出をみていきましょう。
今回は「グループホーム」を利用されている場合とします。
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<固定費>
・家賃 ⇒ 約20,000円
・光熱費 ⇒ 約15,000円
・食費 ⇒ 約30,000円
小計 ⇒ 約65,000円
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固定費だけで、収入の81%がなくなってしまいました。
その他の支出をみてみましょう。
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外出費 ⇒ 約12,000円
※福祉サービスの移動支援(ガイドヘルパー)を利用。
毎週末、近隣散策と昼食同行に必要。
1回あたり1,500円で試算しています。
・雑費 ⇒ 約2,000円
※消耗品購入(洗面用品・衛生用品)
小計 ⇒ 約14,000円
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収支合計は、
80,000円 - (65,000円+14,000円)
=1,000円
となり、毎月1,000円の黒字です。
1年間に12,000円貯金する事が出来ます!
ヨカッタ、ヨカッタ?
この状況は、そんな楽観的なお話ではありませんよね。
確かに黒字で貯金も出来ていますが、
この試算には、
・被服費
・娯楽、遊興費
・医療費
は含まれていません。
何か、大病を患ったり、
現在使用している衣服が劣化してしまったりすると、
どうしようもなくなってしまう状況です。
憲法には、
「日本国民は最低限の文化的営み、生活を保障される」
と明文化されているのですが、
今回のケースの方は、どうでしょうか?
最低限の「生活」と「文化的な営み」はされておられますか?
ファイナンシャルプランは作成するだけでは、
ただの状況確認をするだけになってしまいます。
こういった現状を、依頼者様(利用者様)と一緒に
改善していかないと、いつまで経っても、
この生活から脱する事はできません。
自身の家族が、このような生活になっておられる方は、
必ず、何か方策がありますので、一度、ご相談いただければと思います。
当事務所では、プラン作成だけで終わることなく、
生活改善のアドバイスも行っておりますので、
まずは、お気軽にメール・電話にてご相談くださいませ。
一人でも多くの方に、私の手が届きますように。
2016.05.05
身上監護と引きこもり
今、引きこもりが社会問題になっています。
私が主に活動している河内長野市にも
引きこもりの方のサポートをされている事業所があります。
引きこもる理由は、人それぞれありますが、
もしも今現在、引きこもっておられる家族に、
「ゲーム」や「アニメ」などに夢中になりすぎた事が原因の方が
いらっしゃれば、当事務所までご相談いただけたらと思います。
ゲームやアニメについて理解がある、
とてもご家族は少なく、
引きこもっている本人が孤独である場合が多くあります。
ご家族に代わって、ご本人様との接点を見つけることも
当事務所では承っております。
家族や知人以外の人と接する事によって、
何かが変わる事もあります。
いきなり、「自立」や「就職」をすすめるような事はしません。
まずは、本人様が自信を取りもどすところから、
一緒に考えていかせていただきます。
家族だけで抱え込まないで下さい。
2016.05.04
誰とも会話をしないと・・・?
2016.05.03
ファイナンシャルプラン通りに行かない時?
ファイナンシャルプランナーが、