池本身上監護事務所ブログ

2016.06.08

もしも日本で「ベーシックインカム」が導入されたら??

 おはようございます。


今日は「もしも日本で、ベーシックインカムが導入されたら?」

について考えていこうと思います。



そもそも「ベーシックインカム」とは何ぞや?

近年欧州諸国では、盛んに提唱されているようですが、

あまり日本では馴染みが無い言葉ですね。

「ベーシックインカム」のウィキペディアの一節には、

『国民の最低限度の生活を保障するため、

国民一人一人に現金を給付するという政策構想』

と書かれています。




簡単に言えば、

「働かなくても、国が国民に現金を支給してくれる制度」の事です。

しかも支給額は、生活保護費と同等額の約12万円ぐらいになると予想されます。

しかし、日本の全国民を対象に実施してしまうと、

1億2千万人 × 12万円 × 12ヶ月 = 約173兆円

が必要となり、社会保障給付費(年金、医療、介護・福祉などの合計)が

117兆円であることを考えると、とても賄えません。


全国民を対象にしないで、大人だけにすれば財源は確保できそうですが、

その場合には、例えば夫婦2人の世帯ならば問題ありませんが、、

3人の子を持つシングルマザーの世帯は悲惨なことになってしまうので、

こうしたアプローチは現実的ではないでしょう。


ただ、ベーシックインカムについて考える場合、財源よりも憂慮すべき問題があります。

それは労働意欲への影響です。

ベーシックインカムで最低限の生活に必要な収入が保証されてしまうと、

働く意欲が落ちるのではと考えるのが自然だからです。


現在の日本では、低賃金の非正規雇用が多く、

まともに働いても、収入が生活保護費と同等であったり、

下回ってしまう事もあり得る状況である為、

俗に「ワーキングプア(年収200万円以下)」と呼ばれる層は、

現在 約1069万人にも上っており、

仮に、この1069万人の方が全て働かなくなったら、

一体どうなってしまうのでしょう。


これまでに低賃金でオペレーションしてきた、

保育士、福祉関係、小売業販売員(レジ係)の方々が

働かなくなってしまったら??

逆に、保育士さんや福祉関係の方は、

ベーシックインカムが導入されれば、

収入が安定するので、

今よりも生き生きと業務に当たられるかも?

なんて思いますが、実際はどうなることやら。


もしも「ベーシックインカム」制度が導入されれば、

今よりも、「ほんの少しだけ幸せになる」と言われているのですが、

果たして・・・


ちなみに、「ベーシックインカム」制度が導入されたら、

ファイナンシャルプランナーの仕事は激減するでしょうね~

貯金したかったら、働けば良いだけになりますからね。


実は「働く事」って、最大の節約なんですよね。

どれだけ光熱費を節約しても、

月に5,000円も貯金出来ませんので、

最低賃金で1日でも働いた方が、実質は多くなりますからね。

※大阪府 最低賃金 858円。 858円 × 8時間 = 6,864円


さて皆さんは「ベーシックインカム」制度について、

どうお考えになりますか?

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