池本身上監護事務所ブログ
2016.05.25
生活保護とファイナンシャルプラン
こんにちは。
久しぶりに雨が降りましたね。
「梅雨のモノマネ」のような天気になると
天気予報で言われていましたが、
まさに、そんな感じのジットリした感じになりましたね。
今は晴れていますが、にわか雨が降るとの事ですので、
皆様、外出の際は雨具をお忘れなく。
さて今日は、
「生活保護とファイナンシャルプラン」についてお話しようと思います。
「生活保護」については、
厚生労働省のホームページに詳しく説明されておりますので、
詳細部分は省略させていただきますが、
生活保護を受給すると、
医療サービス費用、介護サービス費用の負担は無し(無料)、
家賃は、
定められた範囲であれば実費支給(規定内であれば実質無料となり、
さらに、生活扶助として
食費、被服費、光熱費も支給される場合があります。
では、これを踏まえて
生活保護を受給する場合の支出入を計算していきます。
具体的な生活保護費の金額については、
地域や状況によって変わりますので、
今回は、下記の条件で試算してまいります。
<試算 サンプル>---------------------------------------
・河内長野 在住
・30歳 独身
・一人暮らし
・無職
・障害年金 2級 (年金額 約65,000円)
--------------------------------------------------------
この条件であれば、生活保護費の支給額は、
約35,000円程度になるかと思います。
よって、収入合計は、
年金額(65,000円) + 保護費(35,000円) =100,000円
となります。
次に、毎月の支出を計算していきます。
-------------------------------------------------------
・家賃 30,000円(規定内)
・食費 30,000円(1日1,000円)
・光熱費 20,000円
・被服費 5,000円
・携帯代 5,000円
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合計 90,000円となりました。
では、収支を合わせてみると
収入(100,000円) - 支出(90,000円) = 10,000円
残金10,000円 という結果になりました。
これを、10,000円も残った!なのか、
10,000円しか残らなかった・・・なのかで、
精神的な面で、随分と変わってくるのではないでしょうか。
食費や光熱費を抑える努力をして、
残金が10,000円なのですから、
少しでも、計算に誤差が生じると、
この金額が確保されないという事になります。
このようなギリギリの生活環境で、
果たして就職活動を、前向きに頑張れるのでしょうか。
逆に、
就職して働いても、生活保護費程度の収入しか得られない場合、
免除されていた、国民年金や健康保険料が
重く圧し掛かってきますので、
生活レベルは、さらに下がってしまう事となります。
こういった場面に、ファイナンシャルプランナーは無力です。
いくら緻密なプランを作成しても、
将来への展望が考えられない為、
いかに現状の生活を、無理なく維持していくか・・・という
アドバイスしか出来ないのです。
今の社会情勢において、急に200,000円以上の収入を
得ると言う事は不可能ですので、
「就職活動を頑張って、収入を増やしましょう!」
なんて、とてもじゃないですが言えません。
本当に厳しい社会情勢です。